講師は、防災まちづくり、震災復興まちづくりのスペシャリスト、神谷秀美氏(マヌ都市建築研究所 代表取締役)です。
最初に神谷氏から、都や杉並区が出している地域の地震被害シミュレーションの内容と、逃げ地図づくりについての説明がありました。
そして逃げ地図ワークショップの始まり。
先ず白地図に逃げる到達目標となる丸いシールを貼ることからスタート
次にお年寄りが3分で歩ける距離を1単位として、到達目標から1単位の長さを物差しにして、緑・黄緑・黄色・オレンジ・赤・・・と道を順に塗っていきます。
作業しながら道の状況を思い出し、気づいたこともメモして貼っていきます。道が細い、坂が多い、車椅子などでの避難は難しいといった様々な気づきが出てきました。
梅里、堀ノ内、和田の3つ地域のケアマネジャーが自分の担当する地域の逃げ地図を作りました。
液状化で橋に大きな段差が出来てしまうと避難が困難になる、広域避難場所のお寺や学校が塀で囲まれていると避難しにくい、、、、、、など、いろいろな問題があることに気づき、その解決に関係先や周りに声掛けをして現状を改善していった地域の紹介も講師からありました。
最後に講評、逃げ地図は逃げるためのものではないこと、逃げなくていい環境を作るためのもの、それが防災まちづくりにつながる。利用者さんが逃げなくていい環境づくりを一緒に考え、出来ることをしてあげる。
ケアマネジャーの皆さんは、時間はかかるけれど次の世代の人のためにもどうしたら安全なまちになるかを考えていってもらえればいい、というお話を伺いました。