杉並区と東京都は、首都直下地震への備えとして木造住宅が密集している地域で火災が燃え広がらないようにするため、不燃化対策を行っています。
またその地域の防災活動拠点の強化策として、新しい広場や公園の整備も進めています。
その対象地域の一つが阿佐谷南・高円寺南周辺地域です。
あさっこ会では、この地域の公園整備の様子を「防災機能を備えた公園めぐりシリーズ」で紹介していきます。
高円寺南三丁目にある公園です。これは南側からの写真。
この公園には東側と南側に 2つ入口があります。こちらは東側からの写真。
この道を隔てた東隣りは、高円寺子ども家庭支援センターです。
ここの防災設備は 主に5つ
★防火水槽
防災倉庫にある可搬ポンプを使うことで、この水で消火活動ができます。
★東側の道路には、街頭消火器。
★スタンドパイプ
★可搬ポンプ などが、置いてあります。
スタンドパイプは消火栓のある場所まで運び使用。
可搬ポンプは防火水槽のある場所に引いていき使用します。
どちらも一人ではとても取り扱えません。みんなの協力が欠かせません。
それぞれの特徴を知っておきましょう
★トイレ
災害時トイレ付属の簡易テントの代わりに、ここを利用することも選択肢の一つです。
この公園は、第1回で紹介した<<馬橋ほんむら公園>>のすぐ南にあるのですが、ちょっと分かりにくい場所にあるような感じです。同じ高円寺南3丁目にあり東京都の地域危険度4の地域です。
ここの防災設備は 3つ
★トイレ
男女共用の和式1つ きれいでした、発災時には老若男女問わず交代で キープクリーン
ここに発災時洋式トイレを設置したら安心感あるかも。
★2つの防火水槽
スタンドパイプはここには使えません。
スタンドパイプは水道の水圧を利用して放水するものなので、水圧がゼロの防火水槽では使えません。
可搬ポンプとセットで始めて役立つものです。近くにある可搬ポンプ置き場は、馬橋ほんむら公園か、猿田彦神社でしょうか。
地面に見える丸い2つのコンクリートがそれです。蓋を開けて吸い込み側のホースを降ろして使います。
★街頭消火器
公園の前の道路にありました。
箱から消火器を取り出し、火災場所まで持って行ってから、
1,ストッパー(安全ピン)を外す、2,ノズルを火元に向ける 3,レバーを強く握る の3つの動作スタート!
くれぐれも 運びながらやらないように! 消火液が出るのは30秒間のみ。
写真には防火水槽の標識も映っています。
H31年3月にできました。
高円寺南3丁目の東京都の地域危険度4(URL:https://www.toshiseibi.metro.tokyo.lg.jp/bosai/chousa_6/15suginami.htm)の場所にあります。
深井戸と防災シェルター、スタンドパイプ、カマドベンチ、街頭消火器です。
★深井戸
地下水をくみ上げる電源は3種類。
ブラックアウトしていても消火作業ができる優れモノ!
防火水槽は水が無くなれば消火作業終了ですが、これは地下水なのでそういう心配がほぼありません。
災害時の生活用水としても使えます。
★防災シェルター 普段はあずまや、災害時や公園での開催行事の時には仮設テントに変身。
テントの設営練習は、いつが良いかな?
★スタンドパイプ 道路上の消火栓にセットしてホースをつなぎ、水道の水圧で消火します。
ということは、防火水槽とスタンドパイプでは消火できないって事ですね。
写真はスタンドパイプを入れてある倉庫です。
★可搬ポンプ 防火水槽に採水ホースを降ろし、その水に水圧をかけて消火するポンプ車です。
これもここに入っています。
★かまどベンチ 年に1回はこれを使って何かを作って食べたいね。それが発災時に役に立つ!
芋煮会かな~
★街頭消火器 深井戸の設置場所内にあるので、鍵を開けてから使用
1,ストッパー(安全ピン)を外す、2,ノズルを火元に向ける
3,レバーを強く握る の3つの動作ちゃんと出来ますか?